日本人留学生が感じ取ったこと

今日、日本人留学生のKくんが約半年のピアスでの学びを終えてルワンダを飛び立ちました。そして、今日あらたに新留学生のMさんがルワンダに到着しました。昨日、フィエを発つ前にKくんが挨拶に来てくれ、手紙を渡してくれました。その手紙には、留学生活の一番の思い出は、二つのNGOで和解のプログラムに参加している虐殺の被害者と加害者をピアスに招いてのワークショップ、そして、リーチの和解プログラムの現場であるキレヘ郡を訪ねたときのことだと書いてありました。当然と言うべきか、大学の授業などより、大虐殺後のルワンダを生きる人々との生の出会いの方がインパクトがあったということです。

そのワークショップとキレヘ訪問の時のことを彼はこのように書いていました。

「ジェノサイドの加害者と被害者の方からのお話には衝撃を受けましたし、話しながら感情的になって涙してしまう様子を見て、ジェノサイドによる痛みの大きさと、それを癒し和解していくことがどれほど難しいことなのかを目の当たりにしました。だからこそ、草の根レベルでの養豚や家造りプロジェクトを通して、加害者と被害者が交流し、一緒に活動する空間をつくることの重要性を感じましたし、キレヘでその現場を見て和解に終わりはありませんが、少しずつ和解が進んでいるのだと肌で感じました。ちょっとしたことなのですが、キレヘでサベリアナさんのお宅にお邪魔させていただいたときに、自然とサベリアナさんのとなりにタデヨさんが座った光景を見て、彼らはいい関係を築いているのだなと思いました。他にイスは空いていたのに、自然といつもと同じように彼女のとなりに座って話をしていて、こういう無意識の行動に人の本心は表れると思うので、確実に和解は進んでいるのだと、僕は感動しました。」

Kくんがとても大切なことを肌で感じ取ってくれてとても嬉しいです。来月から和解に関する授業を始めますが、ぜひキレヘで和解のプログラムに参加している方々をお招きして、学生たちが直接お話を聴く機会を作りたいと思います。

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