雨の中のジェノサイド記念式典

 この一カ月、いろいろとイベント続きで忙しくしています。ご存知のように、ルワンダは4月7日にジェノサイドの22周年を迎え、今、特別な1週間を過ごしています。この時期ルワンダで過ごすのは確か12回目になりますが、この時期はルワンダ中が独特の重たい空気に覆われます。記念週の初日と最後は休日、その間は午後からいっさいの仕事が休みになり、各地区ごとに政府が設定したテーマに従っての学習会兼対話集会が持たれます。

 初日の7日は午前中、フィエの郊外にある集団墓地で持たれた犠牲者追悼式典に参加しました。途中から雨が降り出し、参加者が限られた数の傘の中で肩を寄せ合いながらの集会でした。

 毎年、ジェノサイド記念週になると、いつも決まって雨が多くなるような気がします。以前、ジェノサイドを葦の繁みに隠れて生き延びた女性のお話を聴かせていただいたことがありますが、その時も、雨で体が濡れて寒かったと言われていました。ルワンダは高地にあるため、雨が降るとかなり冷え込むのです。

 この1週間は、私が良く知る人たちの中にも傷跡が疼いたり、体が重く凍りついたようになると言われる方々がおられます。ルワンダの人々の心と身体の痛みが少しでもやわらいでいきますようにお祈りください。