ブルンジの平和活動家を招いて

もう2週間前のことになりますが、3月1日、ピアスのピースクラブ主催の講演会がありました。講演者は、15年間お隣のブルンジで平和構築活動に従事してきたジャンクロード・ンクンドァさん(米国イースタンメノナイト大学紛争変容修士課程修了)。ブルンジは今年の6月に大統領選挙が予定されています。現憲法では、ブルンジの大統領は1期5年を2期までしか務めることができませんが、現職のンフルンジーザ大統領は、憲法を変えてまで3選を目指す構えを見せているため、今後、暴力紛争の再燃が懸念されています。ジャンクロードさんは、そのブルンジの民主化運動のリーダーとして市民社会をまとめ、非暴力による体制変革を目指して働いています。

アフリカ大湖地域の平和構築のために働くことを志す若者たちが、「私は将来こんな人になりたい」と思えるような、良いロールモデルとの出会いの場をつくること。それも私のピアスでの大切な役割の一つです。

1枚目の写真は、刺激的な講演の後、我が家を解放し、ジャンクロードさんを囲んで2時間以上話し合いを持った時のものです。30人近い学生たちが参加しました。父親をジェノサイドで失いながらも、キリスト者として平和と和解のために働き続けるジェンクロードさんが学生たちに希望を語る姿に、私も心を揺さぶられました。

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2枚目の写真は、ジャンクロードさん(右から二人目)とブルンジからの留学生たち。話は変わりますが、先日の紛争分析・解決論の期末試験で、「自分の国のために抱いている今後20年のビジョンについて、そして、そのビジョンの実現のためにあなた自身が果たすべき役割について論じよ」、という試験問題を出しまました。その答案として、ブルンジ人学生のリエス(右から二人目)は、社会変革のために政治家になる夢を書いていました。

今後の彼らの成長と活躍が楽しみです。

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